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デザート・スレッドが、Mint 400のフーリガンクラスで優勝

• ファストハウス・スクランブラー・ドゥカティ・ライダーのジョーダン・グラハムがフーリガン・オープンで勝利
• グラハム(ゼッケン#47)は2位のライダーを45分引き離してフィニッシュ
• パイクスピークで勝利を収めたSpider Gripsチームが、スクランブラー・ドゥカティMint 400プロジェクトをサポート

ドゥカティ・ノース・アメリカは、オフロード・アパレル・ブランドのファストハウスと提携し、パイクスピークで勝利を収めたSpider Gripsチームによって改良が施された2台のスクランブラー・ドゥカティ・デザート・スレッドで、フーリガン・オープンクラスに参戦しました。ライダーは、ジョーダン・グラハム(#47)とリッキー・ディアス(#51)です。同じくSpider Gripsチームによって準備された3台目のスクランブラー・ドゥカティ・デザート・スレッドは、レーサー仲間であるカーリン・ダンに哀悼の意を表して#5のゼッケンが付けられ、アレクサンダー・スミスとマイケル・アレンの2人がチームを組んで出場しました。

レース序盤から、ファストハウス・スクランブラー・ドゥカティの両ライダーは、160km/hを超える速度で積極的に湖底のコースを攻め、その後は危険な岩場へと向かいました。最初のラップが終了するまでにトップに立ったグラハム(#47)は、ピットに入って燃料を補給。その後、ディアス(#51)が続きました。アレクサンダー・スミス(#5)は3番手でピットインし、チームメンバーのマイケル・アレン(#5)にライディングを引き継ぎました。

最後の80マイルのラップで、グラハム(#47)はデザート・スレッドで激しくコースを攻め、ディアス(#51)をリード。ディアス(#51)も攻撃的な走りでグラハムを追走しましたが、岩場でマシンをヒットさせ、ギアシスターを損傷させてリタイアとなりました。代わって、マイケル・アレン(#5)がライディングする、Falkner Livingstonスクランブラー・ドゥカティ・デザート・スレッドが2番手に浮上しました。

レース終了時、ジョーダン・グラハム(#47)は4時間45分35秒でフィニッシュラインを通過してフーリガン・オープンクラスで優勝しました。このタイムは、2名のライダーを擁したスミス&アレン組(#5)のマシンよりも45分も速いタイムで、他のすべてのフーリガン・オープンクラスのマシンを圧倒する勝利となりました。

これによって、グラハムは、米国で最も古く、最も権威のあるオフロードレースで大きな成功を収めました

「スクランブラー・ドゥカティは素晴らしいマシンでした。砂地ではマシンを完璧にコントロールすることが可能で、オープンストレッチでは、450台のマシンを抜き去りました」と、ファストハウス・スクランブラー・ドゥカティ・ライダーのジョーダン・グラハムはコメントしています。「このコースは非常に険しく楽しいコースで、デザート・スレッドは、過酷なコースをものともしませんでした。ファストハウス、スクランブラー・ドゥカティ、SpiderGripsチームにこの勝利を捧げたいと思います」

「歴史的なMint 400で素晴らしい勝利を収めることができました。この勝利は、米国南西部の砂漠に根付いているオフロード・ライディングのスピリットと、スクランブラーがつながることにより、さらにエキサイティングなものになりました」と、ドゥカティ・ノース・アメリカ最高経営責任者(CEO)のジェイソン・チノックは述べています。「スクランブラーとMint 400の歴史は、どちらも1960年代に始まりました。そのため、エキサイティングな新しいフーリガンクラスにスクランブラーが参戦することは、当然の結果だと言えるでしょう」

Mint 400は、米国でもっとも古く、もっとも権威のあるオフロードレースです。このレースは、毎年3月に開催され、80以上のクラスに550以上のチームが参戦し、ラスベガスの荒涼とした丘陵地帯にある過酷な砂漠のコースで、2日間の激戦が繰り広げられます。2020年には、新たにフーリガンクラスが追加されました。

「フーリガン・デザート・レースは、Mint 400の精神を完全に表現しています。このレースは、“レース”専用の装備を持っていなかったクレイジーな夢想家によって始められました。彼らは倉庫に眠っていたクルマ、VWビートル、ジープ、ストリートバイク、セダンなど、ありとあらゆるクルマやバイクでレースに参戦しました」と、Mint 400のCEOであるマット・マルテッリはコメントしています。「オフロードレースの醍醐味とは、ガレージでバイクやクルマを仕上げ、友人や家族と一緒に素晴らしい体験をして、“グレート・アメリカン・オフロード・レース”に挑戦することです」